脳神経外科Neurosurgery
脳や脊髄、神経の疾患に対して、全人的な診療をもとに、最新の治療法を積極的に導入しています。
脳や脊髄、神経の疾患に対して、全人的な診療をもとに、最新の治療法を積極的に導入しています。
脳の血管が、破れたり詰まったりして脳に血液が流れなくなることにより、脳神経細胞が壊死し、様々な神経症状を引き起こす疾患の総称です。
脳卒中には、大きく分けて「A.血管が破れて出血するタイプ(出血性)」と「B.血管が詰まって血液が流れなくなるタイプ(虚血性)」の2つに分類されます。
頭蓋内出血は、脳の中の細い動脈が破れる 「1.脳出血」と、脳の表面を走る大きな動脈にできた瘤(こぶ)が破れる「2.くも膜下出血」の2つに分類されます。
脳梗塞は、ごく細い動脈がつまる 「1.ラクナ梗塞」、大きな動脈がつまる 「2.アテローム血栓性梗塞」、心臓の中にできた血の塊(血栓)がはがれて、脳の動脈に流れ込んできて、細くなったところでつまる 「3.心原性脳塞栓症」の3つに分類されます。
※脳出血とクモ膜下出血は血管が破れて起こります。
脳梗塞の前触れの発作で、脳に行く血液の流れが一過性で悪くなり、一時的に運動麻痺、感覚障害などの症状が現れ、24時間以内か、多くは数分以内にその症状が完全に消失するものをいいます。これは、たまたま症状が消失しただけで、原因に対する治療をしなければ、早い時期に再発して脳梗塞になる可能性があります。
脳卒中になる5大リスクとしては、「高血圧、糖尿病、脂質異常症(高コレステロール血症)、不整脈、喫煙」が挙げられ、これは、すなわち「動脈硬化」と言い換えることができます。
また、日本では、これまでは60歳以上の高齢者に多く見られましたが、最近の食生活の欧米化に伴って、40歳以上の方は注意しなければならないようになってきました。
しかし、いずれも生活習慣の改善や薬による治療でコントロールすることができるもので、ふだんから、適度な運動を取り入れた規則正しい生活を送り、病気を未然に防ぐことが大切です。