人工透析内科(血液浄化センター)Dialysis Internal Medicine
専門チームが個々の患者さまに適した、より安心で安全な人工透析治療を行います。
専門チームが個々の患者さまに適した、より安心で安全な人工透析治療を行います。
当院の血液浄化センターには、15床の透析ベッドがあります。
療養型病床・地域包括ケア病床を有する病院の透析部門として、地域の病院・クリニックと連携し、血液透析が必要な入院患者さまを受け入れるとともに、外来通院での維持透析も行っています。
医師・看護師・臨床工学技士・看護助手の透析スタッフが連携し、個々の患者さまに合わせた安心・安全な透析を日々心がけています。
近年、高齢化社会・核家族化が進み、自力での通院が困難な患者さまが増加しています。当院では、患者さまが無理なく通院できるようにマイクロバスと送迎スタッフをご用意し、より快適な通院をサポートしています。
糖尿病・高血圧・慢性腎炎などを原因とする慢性腎臓障害が進行し、自己の腎機能では水分や尿毒素と呼ばれる老廃物のコントロールができなくなる状態を腎不全といいます。腎不全に陥ると、腎代替療法という腎臓の代わりになる治療が必要となります。
腎代替療法には、腎移植と透析療法があり、さらに透析療法には、血液透析(HD)と腹膜透析(PD)があります。
HDは血液を体外の機械に通して行う治療法であり、PDは自己の腹腔に透析液を注入・排液して行う治療法です。
当院は、主としてHDをご提供できます。HDでは、血液を人工腎臓(ダイアライザー)に通して浄化し、余分な水分もこしとってから体内へ戻します。通常は1回3~5時間のHDを、週3回行います。
「血液浄化」は、より広い合い意味で、主に尿毒素を除去するHDを含め、様々な病因物質を血液から取り除く治療の総称です。当院では、通常のHDに加えてオンライン血液透析ろ過(on-Line HDF)、慢性疾患に対する各種の血液吸着療法等に対応可能です。
一般的には、腎機能が正常の30%以下になると、将来的な透析療法を見据えて外来で準備をしていきます。腎代替療法としてHDを選択された患者さまには、透析開始のタイミングを見計らって、前もって内シャント手術のご案内をします。内シャントとは、透析療法を受けるときに、血液を体外に引き出す部位となる血管です。腕の動脈と静脈とをつなぎ合わせる1時間程度の手術を、通常は局所麻酔・日帰りで行います。
内シャントの手術後、数週間でHDに使用できる血管になりますが、内シャントの発達経過と腎機能障害に伴う種々の症状によって、透析開始時期をご相談していきます。
当院の血液浄化センターでは、ミクニキカイ製透析用純粋製造装置MP-81TL、日機装社製全自動溶解装置DAD-50NX、多人数用透析液供給装置DAB-20NXを用いて、清浄化された透析液を供給しています。また、定期的な細菌培養やエンドトキシンの測定など、徹底した水質管理に配慮しています。
各ベッドの透析端末機器には、多用途透析用監視装置DCS-100NX(3台)、透析用監視装置DCS-27(12台)。HD、on-Line HDFなど患者さまの全身状態や病態に合わせた治療法を透析スタッフ全員で検討し、患者さまが、より一層高いQOL(生活の質)を達成できるように努力しています。
名誉院長
お問い合わせ&ご予約は078-974-1117