コンピューター断層撮影装置64列128スライスCTを導入しました。
今回はこの64列128スライスCTについてご紹介いたします。
従来のCTはシングルスライスヘリカルCTと呼ばれ、X線管球に対する検出器が1列でしたが、今回のマルチスライスCTはテーブル移動方向(体の長軸方向に複数の検出器が配置されているのが最大の特徴です。64列ということは64個検出器が並んでいることを意味しています。)
このことにより従来と比べ極めて短時間(単純に計算して4~8倍の速度)に、また、管球や検出器の性能向上により、これまで以上に詳細なデータの収集が可能となりました。
マルチスライスCTは胸~骨盤まで十数秒で撮影できるため、今まで何度も息を止めたりしていたのがほぼ1回の息とめで検査を終える事ができるようになり、患者様の負担もかなり軽減されています。
さらに、はじめから0.625ミリの厚さで撮影していますので、数ミリの細かい病変を描出することも可能です。